リハビリテーションってなに?

リハビリテーションとは、何らかの原因で障害を持たれた人が、人間らしい社会生活を営む事が出来るように自立支援を行っていくことです。障害を治すだけではありません。リハビリテーション障害を持った人が障害を持ったままでも、より良い人生を送ることが出来るように、その人に関わる人達をも含めた教育や経済的または社会的援助などを通して支援を行います。

当院では年間を通してリハビリテーション専門医師(毎週木曜日勤務)をはじめ、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーの専門スタッフが密に連携をとり、急性期から回復期・生活期の各段階に応じたリハビリテーションを提供し、患者様の残存能力を最大限に活用し、患者様や御家族が質の高い生活が送れるように支援いたします。さらに、治療実績のデータを元に様々な研究を行い、学会・研究会等で発表させていただき、今後の患者様の治療に役立てるよう日々努力しています。

 

当院リハスタッフ一同

 

 

各療法の紹介

★理学療法士(PT)

理学療法とは病気やケガなどで身体になんらかの不自由をきたした方に対して、主に日常生活を送る際に必要な身体機能の回復を図るために様々な治療を施すものをいいます。その内容として、身体機能回復の為の運動療法や治療体操の指導、マッサージ、温熱、寒冷、光線、水、電気などの物理療法、義足装具の提案から処方までのアドバイス、それらを使用してのトレーニング等や生活する上で必要となるであろう家屋環境の調整実施します。また、当院の特徴として低温サウナ療法を組み合わせた心臓リハビリテーションも実施しております。

和と向上心を持って…という当院の理念を基にスタッフ一同が患者様の回復の一助となるとなるよう日々切磋琢磨しております。

 

☆作業療法士(OT)

作業療法とは身体や心に障害をきたした方や、またはそれが予測される方に対して主体的な生活の獲得を図るために、心や体の回復・維持を促す作業活動を用いて治療・訓練、指導及び援助することをいいます。日常生活動作(食事・掃除・洗濯・更衣等)や仕事など人が行うあらゆる活動の場面で幅広くお手伝いをさせていただています。麻痺がある方へは川平法を用いることで麻痺の回復を目指しています。その他にも日常生活動作の練習や、自助具の作成、義肢装具の操作練習、患者さんが集中して取り組める活動(色塗り、園芸等)を用いての精神面への治療も行っています。

現在、OTとして物や道具を使用して、目的のある作業活動を提供し、患者様の社会復帰のお手伝いをさせていただいています。

 

★言語聴覚士(ST)

脳卒中は身体機能の問題だけではなく、コミュニケーションに障害が生じたり、口から食べることが困難になる場合があります。言語聴覚士はいったん獲得された言語機能(聞く、話す、読む、書く)に問題が生じる失語症や舌などの麻痺や手術により構音(発音)が困難となる構音障害、口から食べることが困難となる嚥下(えんげ)障害を呈した方に対して訓練を行います。

当院の言語聴覚部門では高齢者に多くみられる誤嚥性肺炎(食べ物が気管に入り起こる肺炎)を中心に嚥下障害に対するリハビリテーションに力を入れており、嚥下造影検査などの検査を行いながら訓練を実施しています。今後さらに退院先の施設や病院との連携を密に図り、垂水市全体で嚥下障害のリハビリテーションやケアに対して取り組んでいきたいと考えています。